アンスリュームの増やし方!「株分け」のタイミングと失敗しない手順を徹底解説
アンスリュームを増やすなら「株分け」がベストな理由:挿し木とは異なり、親株の元にできた子株にすでに「しっかりとした根が出ている状態」で切り離すため、定着がスムーズで初心者でも圧倒的に成功率が高い理由を提示。
成功率を100%に近づける「時期と子株のタイミング」:株の回復と発根が最も旺盛「5月〜7月の暖かい生育期」に行う鉄則や、子株の葉が少なくとも4〜5枚以上に育ち、自根が十分に伸びるのを待つ重要性を解説。
雑菌を防ぎ根を傷めない「事前準備と道具のポイント」:作業をスムーズにするために数日前から土を乾燥させるコツや、根腐れを未然に防ぐために最も重要となる「ハサミの事前消毒」の重要性をレクチャー。
失敗しない「株分けの全7ステップ」と発根を促すアフターケア:親株から子株をスパッと一太刀で切り離す手順から、植え替え直後のデリケートな吸水力を補い、新しい根が出るのを劇的にサポートする毎日の「葉水(ミストケア)」まで徹底網羅。
「お気に入りのアンスリュームが大きく育ったから、もっと数を増やして別のお部屋にも飾りたい!」 「株元が窮屈そうに混み合ってきたけれど、これって分けて育てることはできるの?」
ハート型の艶やかな葉と色鮮やかな花(仏炎苞)で空間をパッと華やかにしてくれる「アンスリューム」。室内で大切に育てていると、株元から新しい子株が次々と芽吹き、鉢いっぱいにボリュームが出てくることがあります。生き生きと育ってくれるのは嬉しい反面、窮屈そうな姿を見て「どうにかしてあげたい」と悩む方も少なくありません。
大きく育ったアンスリュームは、「株分け(かぶわけ)」という方法で安全に数を増やすことができます。
しかし、「植物を切り分けるなんて、枯らしてしまいそうで怖い」「初心者でも成功する増やし方を知りたい」と一歩踏み出せずにいませんか?
この記事では、親の代から培ってきた豊富な知識と育成経験を持つ観葉植物専門店「むープランツ」のスタッフが、アンスリュームの増やし方の基本である「株分け」の正しい時期、成功率を格段に高めるタイミング、そして根を傷めずに新しい根が出るのを促す失敗しない手順をどこよりも分かりやすく解説します!この記事を読めば、アンスリュームを安全に増やして、家中の色々なスペースを瑞々しい彩りで満たすコツがすべてマスターできますよ。
アンスリュームを増やすなら「株分け」が一番おすすめな理由
アンスリュームの増やし方にはいくつか種類がありますが、家庭での栽培において最もおすすめなのが「株分け」です。その理由は、初心者でも圧倒的に「成功率が高いから」にほかなりません。
すでに「根が出ている」から失敗しにくい
一般的な観葉植物でよく行われる「挿し木(カットした茎を土に挿す方法)」は、根がない状態から発根させる必要があるため、温度や湿度の管理が難しく、途中で枯れてしまうトラブルがよくあります。
一方の「株分け」は、親株の元にできた子株を、すでに「子株自身の根が出ている状態」で切り離して独立させます。最初から水分や栄養を吸収できる根が備わっているため、植え替え後の定着が非常にスムーズで、初心者の方でも失敗のリスクを最小限に抑えて増やすことができるのです。
成功率をグッと上げる!株分けに最適な「時期」と「子株のタイミング」
株分けは、アンスリュームにとって「体を切り分ける」という人生最大のビッグイベント。成功率を100%に近づけるためには、作業を行う「季節」と「子株の状態」をしっかり見極めることが大切です。
1. 最適な時期:5月〜7月の「暖かい生育期」
アンスリュームの株分けは、5月〜7月頃の、気温が十分に高くて植物が最も旺盛に成長している時期に必ず行ってください。遅くとも9月上旬までには終わらせるのが鉄則です。 この時期であれば、切り分けの際に根や茎に多少のダメージを受けても、植物自身の生きようとするエネルギーが強いため、すぐに新しい根や新芽を出して回復してくれます。寒さに弱いアンスリュームを、秋の終わりや冬場(11月〜4月頃)の休眠期に株分けするのは絶対に避けてください。株が衰弱し、親株も子株も両方枯れてしまう原因になります。
2. 子株のタイミング:子株の葉が「4〜5枚以上」に育ってから
株元に新しく小さな子株(芽)を見つけると嬉しくてすぐに分けたくなりますが、ここはじっと我慢です。 生まれたばかりの小さな子株は、まだ自分自身の根(自根)が十分に育っていません。子株から出ている葉が少なくとも4〜5枚以上になり、株元を覗いたときに子株から太い根がしっかり地中に伸びているのを確認できたタイミングこそが、株分けのベストなタイミングです。
事前準備:株分けに必要な道具一覧
作業をスムーズに進め、雑菌の侵入による失敗を防ぐために、以下の道具をあらかじめ手元に用意しておきましょう。
一回り小さな新しい鉢(分けた子株のサイズに合わせたもの。大きすぎる鉢は根腐れの原因になります)
水はけの良い清潔な土(赤玉土5:ピートモス3:パーライト2 などの配合土、または市販の観葉植物用の土)
鉢底ネットと鉢底石
清潔なハサミ、またはカッター(★最重要:刃をライターの火で炙るか、消毒用アルコールで綺麗に消毒したもの。雑菌による根の腐敗を防ぎます)
ビニールシートや新聞紙(土の汚れ防止用)
根を傷めない!失敗しない株分けの全7ステップ
道具が揃い、暖かい晴れた日を選んだら、いよいよアンスリュームの株分けに挑戦です。根を優しく丁寧に扱うことを意識しながら、以下の手順で進めていきましょう。
ステップ1:数日前から水やりを控えて土を乾かす
土が湿った状態で作業をすると、根が土に絡みついて千切れやすくなり、親株から引き抜くのも大変になります。数日前から水やりをストップし、鉢の中の土をカラカラに乾燥させておきましょう。
ステップ2:鉢から優しく株を抜き出す
アンスリュームの株元を優しく掴み、鉢の周りをトントンと叩いて隙間を作りながら、ゆっくりと引き抜きます。
ステップ3:古い土を優しく落とす
根に付いている古い土を、手で優しく揉みほぐすようにして半分から2/3ほど落とします。このとき、太い根を無理に引っ張らないよう注意し、根全体のつながり(どこから子株が生えているか)が見えるようにします。
ステップ4:子株を切り離す(ハサミを入れる)
親株と子株が繋がっている結合部分(茎の根元)を確認します。子株側にも必ず「太くて元気な根」が数本以上残るように意識しながら、消毒済みのハサミやカッターを入れて、スパッと一太刀で切り離します。 ※手で無理に引きちぎると、断面が潰れてそこから根腐れを起こしやすくなるため、必ず切れ味の良い刃物を使用してください。
ステップ5:傷んだ根の整理
切り離した際、黒くブヨブヨに腐っている根や、乾燥してスカスカに枯れている細い根があれば、ついでに綺麗に切り落として整理しておきます。
ステップ6:それぞれの鉢へ植え付ける
親株、子株をそれぞれ新しい鉢の中央に配置し、用意しておいた水はけの良い土を周りに注ぎ入れます。割り箸などで土の表面を優しくつつき、根の隙間までしっかり土を行き渡らせましょう。指でギューギューと強く押し固めすぎないのが、通気性を保つコツです。
ステップ7:たっぷりの水やりと静養
植え替えが終わったら、鉢底から透明な水が流れ出てくるまでたっぷりと水を与えます。これにより、新しい土と根がしっかりと密着します。 その後は、風通しの良い「直射日光の絶対に当たらない明るい日陰」に置き、新しい根が出るまでの1〜2週間ほどは、肥料などを一切与えずにじっと見守ってあげましょう。
株分け後のケアと「新しい根が出る」のを促す管理のコツ
株分けを終えたばかりのアンスリュームは、人間でいうと大手術を終えて病室で休んでいる状態です。新天地で元気に「新しい根が出る」のをサポートするために、以下のケアを徹底してください。
水やりは「土がしっかり乾いてから」 「早く根っこを出してほしいから」と毎日水をやり続けるのは、根腐れを招く一番のNG行動です。まだ根の吸水力が弱まっているので、土の表面がカラッと乾いたのを確認してから、メリハリをつけて与えてください。
毎日の「葉水(ミストケア)」が最大の味方 根からの水分吸収が十分にできない植え替え直後は、葉から水分がどんどん蒸発して乾燥しやすくなります。毎日1回、霧吹きで葉の表裏に水を吹きかける「葉水(はみず)」を行って空気中の湿度を高めてあげると、葉の乾燥を防ぐだけでなく、株が劇的に元気になり発根が促されます。
まとめ:株分けに挑戦してお気に入りのアンスリュームを増やそう
アンスリュームを「株分け」で上手に増やすための重要ポイントをおさらいしましょう。
株分けは、子株にすでに「しっかりとした根が出ている」ため失敗しにくい一番おすすめの増やし方
作業の時期は、株の回復と発根が圧倒的に早い暖かい「5月〜7月の生育期」を選ぶ
子株の葉が「4〜5枚以上」に育ち、自根が十分に伸びたタイミングで行う
使用するハサミは必ず消毒し、株分け後は「明るい日陰での静養」と「毎日の葉水」で発根を促す
タイミングと手順さえ間違えなければ、アンスリュームは驚くほどたくましく新しい根を伸ばし、それぞれの鉢で独立して元気に育ってくれます。一鉢から始まったお気に入りのグリーンが、自分自身の手で増えていく喜びは格別なものですよ。
「むープランツ」では、お届けしたその日からお部屋を素敵に彩り、将来の株分けやステップアップも安心して楽しんでいただけるよう、長年培ってきたプロの仕入れルートと経験を活かし、根が健やかに力強く張った抜群のコンディションのアンスリュームを厳選してセレクトしています。出荷前には日本の室内環境にスムーズに馴染むよう丁寧な調整を行い、生命力がみなぎる万全の状態でお手元へお届けします。インテリアの雰囲気をグッと格上げしてくれる、元気で仕立ての良いアンスリュームをお探しの方は、ぜひ当店のオンラインショップから私たちの自慢のラインナップをご覧になってみてくださいね。
また、アンスリュームの基本的な室内での育て方の全体像、根腐れや乾燥で葉が茶色くなってしまったときの対処法、インテリアに映えるおしゃれなレイアウトや品種一覧などを広く知りたい方は、こちらの完全ガイド記事もぜひ合わせて参考にしてください。 ⇒ アンスリューム完全ガイド - 種類・育て方・選び方とおしゃれな飾り方
本記事でご紹介している植物の育て方や管理方法、病害虫への対策などは、当店のこれまでの育成経験や独自の知見に基づく個人的な見解および推奨となります。
植物の生育状況は、お客様のご自宅の環境(日照条件、温度、湿度、風通しなど)や季節、または株ごとの個体差によって大きく異なります。そのため、必ずしも記事の記載通りに成長することや、トラブルが完全に解消することを保証するものではございません。
あくまで参考情報としてご活用いただき、日々植物の状態をよく観察しながら、それぞれの環境に合わせた管理をお願いいたします。



